noir

疑うことすらなく
幸福の最期と信じ続けてる幻想は
煩いを忘れゆく悦楽で
記憶に残る救いを育ててる

白兎浅ましく染まってしまっている
月が欠けきった夜の中
跳ね回る
真っ白な心は穢れない自己を守るため
他者に塗れぬよう眩く星になる

黒になりかき消えていく
無を見る空虚な時の様
黒になりかき消えていく
風の様な声が聞こえた
黒になりかき消えていく
その咳上ぐ声は彼方へ
黒になりかき消えていき
全てが染まっていく

終焉へ告ぐ
靉靆たるこそが背負う全てか
極彩色の願いは君に
黒は僕の身に
僕が滲んでく

迷星は彼方
縋れる様な弧を描く

遠雷の様に嘆く僕は、ぽかりと空いた穴の様だ
傷ついた体も、草臥れた心も全て黒く染まりきっている
風を味方に僕の血は轟々と飛び夜を染める星を塗りつぶしてしまう

それでも僕は生きねばならない
誰かの心の黒を拭い去らねばならない
悲しみに嘆く姿を誰にも見られないために
僕は暗闇の中、
夜霧を抱き寄せ必死に足宛き続けている

君の心が白く輝く様に、
僕は君の黒になろう
悲しい事、苦しい事、
全て僕の黒で塗りつぶしてしまおう
それらを具に見つめ謳う事なんて、
もうしなくても良いんだ

Noir de neant
虚空へと沈む
僕を照らすなら
Noir de neant
真白い君が
汚れぬように
Noir de neant
どうか先を行って
炯然として
Noir de neant
僕の輪郭は
君で清白した
救いを纏って



Credits
Writer(s): Heavenz, P Zenryaku
Lyrics powered by www.musixmatch.com

Link